活動を知ってもらう第一歩！プレスリリースって何？

プレスリリースとは…？

プレス…Press 報道機関　　リリース…Release 放す、発表
プレスリリースとは、企業や団体が、新商品・サービスの発表、イベントの告知、人事異動など、ニュース価値のある情報を報道機関やメディア、ステークホルダー（利害関係者）に向けて発信する公式文書の事です。

プレスリリースの目的
・メディアに取り上げてもらうため
　ニュースとして報道されることで、広く情報を拡散することができます。
・企業や団体の信頼性向上
　公式な情報発信により、社会的な信頼性や透明性を示すことができます。
・ステークホルダーへの情報提供
　投資家、顧客、取引先などの関係者に重要な情報をタイムリーに伝えられます。
・広報活動の一環として
　ブランドイメージの向上や認知拡大を目的とした戦略的な情報発信となります。

【広告との違い】

プレスリリースは「ニュースとして伝えてもらう情報提供」、広告は「お金を払って自分で伝える宣伝」
という大きな違いがあります。

プレスリリースのメリット

・信頼性が高い
　メディアを通じて報道されるため、客観的で信頼性のある情報として受け取られやすいです。

・コストで広範囲に情報を拡散できる
　基本的には無料で情報発信ができ、掲載されれば多くの人にリーチ可能となります。

・ブランド・企業イメージの向上
　積極的な情報発信により、透明性や社会性が高い企業として評価されやすくなります。

・SEO（検索エンジン対策）にも有効
　Webメディアに掲載されると、検索結果に露出しやすくなり、認知度向上にもつながります。

・ステークホルダーへの安心感
　株主・取引先・顧客などに対して、企業活動の健全さや積極性をアピールできます。

・メディアとの関係構築につながる
　継続的なプレスリリース配信は、記者や編集者との関係性を築く第一歩にもなります。

プレスリリースの大原則

1．ニュース価値があること
　社会的関心が高いテーマ（社会問題、社会現象、社会弱者への配慮など）を含み、報道・拡散する意義が　
　明確な情報であること。単なる宣伝ではなく“ニュース”であることが鍵です。

2．タイムリー（旬）であること
　社会の関心やトレンドに合った時期の情報は、メディアに取り上げられやすいです。
　時事性・季節性を意識することも必要です。

3．事実に基づき、正確であること
　誇張や虚偽は厳禁です。
　データ・数字・実例などを用いて信頼できる内容にする必要があります。

4．タイトル・冒頭で要点を伝えること
　結論を先に述べ、リード文で「何が新しいのか」「なぜ重要か」を簡潔に示します。
　記者が一目で判断できる構成（逆三角形型）が理想です。

5．簡潔でわかりやすい表現
　専門用語の多用は避け、誰が読んでも理解できるように書きます。
　読みやすさも重要な評価基準となります。

6．メディア・読者目線で構成すること
　「企業が伝えたいこと」ではなく、「読者・視聴者が知りたいこと」を意識する必要があります。
　記者が記事にしやすい視点を持つことも大切です。

7．適切なタイミングと配信先を選ぶこと
　内容に適したメディアや記者を選び、社会情勢やニュース動向を見極めて配信する必要があります。
　祝日・大型ニュースの影響も考慮し、空白時間を狙うのも効果的です。

プレスリリースの導入事例

・イベント開催の告知
　例）地方自治体が地域活性化のために夏祭りを開催。内容や参加方法をプレスリリースで公開。
　　→ 地元メディアやSNSで話題になり、来場者が前年より増加。

・社会貢献活動の報告
　例）企業がCSR活動として障害者支援プログラムを開始し、取り組み内容をプレスリリースで発信。
　　→ 社会的評価が高まり、企業イメージが向上。

・新商品・新サービスの発表
　例）IT企業が新しいスマホアプリをリリースし、その特徴や利用シーンをプレスリリースで発表。
　　→ メディアに取り上げられ、初動ダウンロード数が大幅アップ。

・調査・研究結果の公開
　例）マーケティング会社が消費者動向調査の結果を発表。
　→ メディアがニュースとして紹介し、業界内での認知度アップに成功。

・危機管理対応・謝罪声明
　例）食品メーカーが製品の自主回収についてプレスリリースを発表。
　　→ 迅速な対応が評価され、ブランド信頼の回復につながった。

プレスリリースを作ろう！

是非このフォーマットを参考に実際にプレスリリースを作成してみてください。

プレスリリース送付の流れ

プレスリリースが完成した後はメディアにアプローチをする必要があります。
市民団体さんの場合、メディアの中でも新聞社に比較的に取り上げられる場合が多いです。
そのためここでは、新聞社へのアプローチを紹介したいと思います。

【どの新聞社に送るかを決める】
　・ターゲット層（読者）と合致している媒体を選定
　　例：全国紙／地方紙／業界紙（福祉、教育、経済など）
　・自社の取り組みと相性のよい記者・部門をリストアップ
　　例：社会部、生活部、文化部、地域面編集部 など

【メールでの送付の際の注意点】
　・本文の内容が一目みてわかる件名にする。
　・メール本文にプレスリリースの内容を簡潔に書く。
　・プレスリリースそのものをPDFにして添付する。
　・問い合わせ先を末尾に分かりやすく記載する。
　・メール本文には記者が必要とする４点を書く。
　 1.いつ（時期/リリース日/イベント開催日）
2.誰が（企業名・人物・団体）
3.何をするか（製品、サービス、イベントなど）
4.社会的なインパクト・影響（ニュース性・課題解決性）

【メールでの送付の際の3つのマナー】
1　情報が正しいかどうかを必ずチェックする。
2　一斉送信する場合はBCCを活用する。
3　容量が重すぎるファイルを送らない。

プレスリリースをメールで送る際には、相手の立場に立って考えた上で送信するようにしましょう。

プレスリリース成功３つの心得

1．社会の中の「私」を意識する
　単なる企業の告知ではなく、社会現象や課題、社会弱者など…
　社会的な価値や意義を伝えることを重視することが大切です。

2．タイトル・概要文・見出しが９割！
　メディアや読者の目を引くように！
　わかりやすくインパクトのあるタイトルと概要文を最優先に作り込みましょう。

3．届けたい人と価値から送付先を選ぶ
　情報を必要とするターゲットやステークホルダーに合わせて、
　最適な媒体・記者を選び、効果的にリリースすることも大切です。

岐阜県のメディア一覧

新聞：岐阜新聞、中日新聞、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、 産経新聞
放送：岐阜放送 (GBC)、CCN、東海テレビ (TOKAI TV)、CBC
　　　名古屋テレビ (メ～テレ)、中京テレビ (TBC)、NHK
その他：共同通信社、 時事通信社
関市：ぶうめらん、関りぶ

他にもさまざまなメディアがあるので、是非調べてみてください。