市民活動について

市民活動とは？

市民活動とは、自分のためだけでなく周りの人や地域のために、自ら進んで行う公益的な活動のことです。
ボランティア、NPO法人、自治会などがその代表になります。

市民活動団体の特徴
・公益性がある
・収益を分配せず、活動資金に使う
・民間の自主的な組織
・政治・宗教に偏らない
・自己統治・公的に組織されている

「市民活動って難しそう…」と思うかもしれませんが、始まりはたった1人の小さな思いで十分です。
「もっと暮らしやすい地域にしたい」「困っている人を助けたい」
そんな気持ちが仲間や支援を引き寄せ、やがて大きな動きにつながります。
あなたのその想い、社会に届けてみませんか？

市民活動の真価とは？

市民活動の強みは、行政や企業にできないことをカタチに出来ることです。

行政は公平性・法的制約、企業は利益重視という枠があるため、必要とされていても取り組めない分野があります。一方で市民活動は、柔軟な発想と行動力を活かして、地域のニーズに直接応えることができます。
市民活動は、行政や企業では対応しにくい社会の課題に柔軟に取り組める自由度の高い活動です。

市民活動の特徴
・画期的なアイデアを自由に形にできる
・未対応・未開拓の分野にも挑戦可能
・人に寄り添ったサービスを提供できる
・多様なニーズに応じて新しい価値を創出できる

関市での主な市民活動の分野（例）
・保健・医療・福祉
・まちづくり・観光・農山漁村支援
・社会教育・子ども支援・男女共同参画
・環境保全・災害救援・地域安全
・学術・文化・芸術・スポーツ振興
・情報化社会・科学技術・経済活性化
・職業・雇用・消費者保護
・国際協力・人権・平和
・団体間の連携・助言・支援
・条例に定める独自活動

行政や企業では届かないところに、あなたの「気づき」と「行動」が届く。それが市民活動の真価です。

市民活動の重要性と役割とは？

市民活動は、社会や地域の課題解決において、以下のような多面的で重要な役割を担っています。

①先駆的な社会的サービスの提供
行政や企業が気づきにくい視点から、市民ならではの自由な発想で新しい取り組みを生み出し、社会に革新や変化をもたらします。

②地域の課題に対する的確なサービスの提供
住民としての実感に基づき、地域のニーズにきめ細かく対応した、寄り添い型のサービスを実現できます。

③地域コミュニティの再生・再構築
活動を通じて多様な人々とのつながりが生まれ、助け合いの仕組みを構築することで、希薄化していたコミュニティの再生を促進します。

④自己実現の機会の提供
「社会に貢献したい」という市民の想いを形にし、活動者自身の満足感や生きがい、自己実現の場となります。

⑤新しい雇用機会の提供
市民団体が公益的事業の担い手となることで、雇用や活躍の機会を地域に生み出す可能性を持ちます。

市民活動団体の特性と今後の展望
市民活動団体は、地域の課題解決に使命感を持ち、継続的に取り組む組織です。
自由度の高い活動が可能で、行政や企業が対応しづらい領域にも積極的に関与出来ます。
地域に密着した新たなセクターとして、きめ細かいサービスを展開しています。
今後は行政・企業・地域住民と連携し、市民ニーズにさらに的確に応えることが期待されています。

任意団体とは？

任意団体とは、共通の目的を持った人々が集まり、組織的に活動する団体のうち、法人格を持たないものを指します。単なる人の集まりではなく、統一された意思のもとに活動を行う点が特徴です。
法人格がないため、団体名で契約や財産所有はできません。
また、実際の契約や財産の名義は、構成員個人の名前で行います。

任意団体の具体例

 任意団体は、法人格こそ持たないものの、地域や社会に貢献する柔軟で自発的な活動主体として重要な役割を果たしています。

ボランティアとは？

「ボランティア（volunteer）」という言葉は、ラテン語の「voluntas（＝意志）」に由来しています。
一般的には、「自発的な意志に基づき、他人や社会に貢献する行為」のことを指します。

ボランティア活動の3つの特徴

1．社会性（連帯性）
　他人や地域社会とつながり、支え合う精神に基づいた活動である。

2．無報酬性
　活動の対価として報酬は受け取らない。
　ただし、活動に必要な交通費・材料費・食費などの実費は支給される場合がある。

3．自主性（主体性）
　他人に命じられるのではなく、自分の意志で行動することが基本。

ボランティアはお金ではなく「意志と行動」によって支えられています。
社会や他者への貢献を通して、人と人とのつながりを深める大切な活動といえます。

プロボノとは？

「プロボノ」は、ラテン語の「pro bono publico」（＝公益のために）に由来します。
pro …「〜のために」　/　bono …「利益・善」　/　publico …「公の、公共の」

もともとは法律専門職が無償で行う公益活動を意味していましたが、現在では、「専門的な知識やスキルを活かして、無償で社会貢献する活動」という意味が広がっています。
プロボノの特徴として、無償での専門スキル提供・職業経験を活かせる社会貢献・多様な業種が対象　などがあります。

活躍の場（例）　さまざまな職業分野の人々が、プロボノとして活動に参加しています
金融：会計・財務管理アドバイス
IT：ウェブサイトの制作・システム開発
デザイン：パンフレットやロゴの作成
広告：広報・キャンペーン支援
コンサルタント：組織運営・戦略支援

プロボノは、「スキルの社会還元」を目的とした新しいボランティアの形です。
自分の専門性を活かしながら社会とつながる手段として、多くの人に支持され始めています。

市民活動を始める前に確認したい５つのこと

市民活動を始める前に以下の５つのことを確認しておきましょう。

①活動目的
　まずは、何に興味があるのか、どんなことをしたいのかを考えてみましょう。
　（例）子ども支援、環境保護、高齢者の見守り、地域活性化　など

②活動頻度
　活動の頻度は？週に１回、月に１回、年に１回など。
　自分のライフスタイルに合わせて無理なく続けられる頻度を選びましょう。

③活動時間
　活動の時間は？午前中のみ、午後のみ、または一日中など。
　生活とのバランスが取れる時間帯を選ぶことが大切です。

④活動場所・範囲
　活動の場所・範囲は？
　屋内（施設・自宅など）／屋外（公園・地域など）、地域内限定か、市全域か　など。
　活動環境や移動の負担も確認しましょう。

⑤活動スタイル
　活動のスタイルは？一人で行うのか、少人数のグループか、大人数のチームか。
　自分に合った関わり方を選ぶと、活動がより楽しくなります。

【活動の上で最も大切なのは「思い」】
どんな活動でも一番の原動力になるのは、「地域や人々の生活をより良くしたい！」という思いです。
あなたのアイディアやスキルが、社会に新しい価値を生み出すかもしれません。
無理なく、楽しく、自分らしくできる第一歩から、始めてみましょう。

市民活動に参加したいと思ったら？・・・最初の一歩の踏み出し方

市民活動に参加してみたい！　そう思っていても、多くの人が感じるのが…
「何をすればいいか分からない」「参加のきっかけがない」という“はじめの壁”です。
まずは「知ること」から始めてみましょう。

市民活動への第一歩は、情報を集めてみることです。

情報収集の方法
・インターネットで団体の活動を検索
・地域の市民活動センターを訪問
・パンフレットや掲示板でイベント情報をチェック
多くの市民団体は、活動内容・目的・募集情報をホームページやSNSで発信しています。

興味のあるイベントに参加してみよう
「どんな人たちが活動しているのか？」　「実際に何をやっているのか？」
これを知るには、講座・セミナー・交流イベントに参加してみるのがおすすめです。
リアルな雰囲気や想いに触れることで、自分のビジョンも自然と見えてきます。

団体の人と話してみる
仲間がいるから、きっと大丈夫。最初の一歩には勇気が必要です。
ですが、市民団体には、あなたと同じ志や関心を持った仲間たちがいます。
そして、あなたのアイディアや経験、スキルを必要としている人や団体が、必ずどこかにいます。

小さな一歩から、あなたの「やりたい」が形になっていきます。
恐れずに、気軽に踏み出してみましょう！

関市市民活動センターのご案内

関市では、市民の皆さんが地域づくりの主役となれるよう、「関市市民活動センター」を設置しています

センターの役割と目的
市民の力を高めることで、行政・企業・市民が協力し合い、より良いまちづくりを進めていくことを目指しています。

こんな方をサポートしています
・市民活動をこれから始めたい方
・ボランティアや地域活動に取り組んでいる方
・NPO法人や市民団体の運営で悩んでいる方

センターでできること
・NPO設立・運営・事業の相談対応（来所・電話・メール OK）
・チラシ・ポスターの作り方サポート
・パソコンのワンポイントレクチャー
・イベント・活動情報の発信
・団体間のマッチングやネットワークづくりの支援　などなど

気軽にご相談ください
「ちょっと聞いてみたい」「相談だけでもしてみたい」
そんな小さなきっかけを大切に、スタッフが丁寧に対応します。

関市での市民活動のはじめの一歩、ここから踏み出してみませんか？
あなたの力が、関市の未来をより良くします。